ふちの重なり合う気泡がアクセントのグラス
何層にも重なりあう様々な形のふちの気泡は、まるで海の中の世界の一瞬をぎゅっと閉じ込めたように幻想的。
空瓶による再生ガラスで制作された少し厚みがあるぽってりとした丸み帯びた形状と、ほんのりグリーンがかったカラーは、ガラスならではの透明感の中に、懐かしさのようなぬくもりと優しさをも感じさせてくれます。
ふちの泡出しには、米ぬかを用いられています。
山田さんの作品の泡の柔らかな色味は、米ぬかによるものです。
制作中の再生ガラスは、冷めやすくて割れやすいため、すべての工程をひとりでおこなうには、瞬時の判断と作業のスピーディさが求められます。
そんな背景にも触れていくと、グラスの中で広がる偶然が重なりあってできた幻想的な世界に、ますます惹き込まれてしまいます。
再生ガラスならではのしっかりとしたつくりとシンプルで使いやすいデザインに、手に収まりやすいサイズ感。
口あたりが良いよう、縁の泡の部分は、クリアのガラスの間に泡ガラスをサンドしてつくる三層構造でつくりあげられています。

容量は、約250mlと、冷たいドリンクを入れるのにちょうどよいサイズ。
数え上げれば切りがないほど、日々の食卓に寄り添うグラスとしてぴったりなグラスです。

是非食卓でお愉しみください。
制作に用いる空瓶も元々は天然資源からできている地球から生まれたもの。
そんな恵みを無駄にすることなく、山田さんの手によって新たな日用品として生まれ変わった作品は、それらを手にした私たちの生活に長く、温かく寄り添い続けます。