豊かな表情が暮らしの景色を彩ってくれる
温かさが宿る、錆青シリーズ
グレーがかった素地の上を流れる染付が織りなす、深くやわらかな青と茶のグラデーション。
その景色を閉じ込めるかのように、艶やかなガラス質の釉薬が表面を覆い、細かな貫入がきらきらと浮かびます。
素材には、磁器土に砥部の粘土を独自の配合で混ぜ合わせた半磁器を使用しています。
土もののようなやわらかく素朴な表情と、磁器ならではのお手入れのしやすさをあわせ持っています。

ただ顔料を置くだけでは、この美しいグラデーションは生まれません。
下絵には、焼成によって流れたあとの表情を思い描きながら、花唐草の模様が一つひとつ丁寧に描き込まれています。
染付の流れと細かな貫入、その両方を美しく生み出すためのバランスは、とても難しいもの。
「半磁器」「鎬(しのぎ)」「染付」「釉薬」
すべての工程において、おふたりがこれまで培ってきた技術と経験の積み重ねから生まれたシリーズです。
かたちをつくり、絵付けを施し、釉薬をかけ、焼き上げる。
そうして生まれたうつわの景色は、偶然のように見えて、実は一つひとつの工程が重なった先に生まれるもの。
そのことを知ると、ますます錆青の豊かな表情に惹かれていきます。

カップの容量は、約120ml。
温かいコーヒーや紅茶を注いで。
思わず両手でそっと包み込みたくなるような、愛らしいサイズ感です。

取っ手には、指が自然に添うような小さな工夫も。
おふたりの細やかな心遣いが、使うたびの心地よさにつながります。

直径約13.5cmのソーサーは、カップをのせず、飲み物に合わせたお菓子を盛る小皿としても。
輪花の縁取りが、どこかレトロで愛らしい佇まいです。
豊かな表情が、暮らしの景色だけでなく、心までそっと彩ってくれるカップ&ソーサーです。

「皆様の食卓が豊かになりますように」
そんな願いを込めて、うつわをつくられているおふたり。
手にしたときに感じる温かさと、日々の暮らしにそっと寄り添い、心を満たしてくれるような佇まい。
皆様にも、ぜひ手に取って感じていただけたらと思います。