野ばらの移ろいを映した、小さなポット
葉が茂り、蕾をつけ、花を咲かせ、やがて真っ赤な実を結ぶ。
そんな野ばらの移ろいゆく姿を映した、石黒さんの「野ばら」シリーズ。
モチーフとなったのは、石黒さんが今のご自宅に住み始めたときに植えた野ばら。
ほんのりとピンクをまとった蕾が、花開くと白へ変化していく、その姿がお好きだったとおっしゃいます。

やわらかな白を基調に、淡いピンクの野ばらと、瑞々しい緑の葉をあしらったポット。
ふっくらと丸みを帯びた胴から、すっと伸びる注ぎ口。
淡いグリーンの持ち手が、野ばらの葉と呼び合うように、爽やかな彩りを添えています。
ポットの足元には、五弁の一重の野ばらが、ぐるりと寄り添うように咲いています。
花びらには、蕾から花へと移ろうときの色を映したような、やわらかなピンクを重ねて。
その中心には、黄色のおしべとめしべが、小さな光の粒のように添えられています。
野ばらの花が、ポットをそっと持ち上げながら支えているような、愛らしく立体的なつくり。
横から眺めたときにも、小さな花々が足元からそっと顔をのぞかせます。

蓋の上にも、淡いピンクの花や白い花、緑の葉、小さな蕾があしらわれています。
葉が茂り、蕾をつけ、花開いていく。
野ばらが季節とともに見せるさまざまな表情が、蓋の上に小さな庭のように広がります。
蓋の中央にちょこんと立つつまみは、これから花開こうとする一輪の蕾のよう。
縦に刻まれた細かな筋と、瑞々しいグリーンの彩り。
小さな蕾を囲むように野ばらの花々が咲き、蓋全体でひとつの物語を描いています。
石黒さんのうつわづくりは、小さなお花をつくるところから始まります。
一輪一輪が可愛らしく見えるように。
それぞれの表情を見ながら、配置を考えたり、
形を整えたり、やさしく色を重ねたり。
小さなお花を丁寧にお世話し、育てるように仕上げられるのは、受け取った方と、その大切な方々へ笑顔を届けたいから。
「皆さまの食卓に、花を飾るようにお使いいただけたら嬉しい」
石黒さんの作品には、そんなあたたかな想いが込められています。
容量は約300ml。
紅茶や日本茶、ハーブティーなどを、一人でゆっくり楽しむ時間にはもちろん、小ぶりなカップへ少しずつ注ぎ、大切な方と分かち合うひとときにも。
お湯を注ぎ、蓋をして、お茶ができあがるのを待つ時間。
テーブルへ運び、カップへ注ぐその瞬間まで、野ばらの花々がそっと寄り添ってくれます。
同じ「野ばら」シリーズのマグカップや小皿と合わせれば、蓋や足元に咲く花々が呼び合い、テーブルいっぱいに野ばらの景色が広がるよう。
花束を贈り、そっと応援するように仕上げられた作品たち。
手にした方の暮らしと心をあたたかく包み込み、そばでいつまでも咲き続けてくれることと思います。
石黒さんの作品は、ひとつひとつ繊細な手仕事によって生み出されていますが、実際に使ってみると、その丈夫さにも驚かされます。
電子レンジや家庭用食洗機を使用できるところも、忙しい毎日に嬉しいところ。
貫入の進みが気になる方は、電子レンジや食洗機のご使用をなるべくお避けください。
食洗機を使用される場合は、庫内で食器同士がぶつかることで欠ける可能性があります。入れ方には十分ご注意ください。
また、絵付けに金彩を施した作品は、電子レンジ、食洗機ともにご使用いただけませんので、ご注意ください。
定番として長くつくられているシリーズが多いのも、暮らしのなかで、その時々に少しずつ買い足していただけるようにとの想いから。
そこへ新たなシリーズを少しずつ加えながら、石黒さんは日々、作品をつくり続けていらっしゃいます。