石黒美佐緒(つちのわ)
暮らしと心までも温かく包み込む、食卓に長く咲き続けるうつわ
千葉県八千代市の自宅にアトリエを構え、日々作陶されていらっしゃる石黒美佐緒さん。
石黒さんと土との出会いは、20代の頃。
陶芸教室に通い、土のその自由さの虜となり、30代で陶芸家を目指されたとおっしゃいます。
2005年に独立、陶工房「つちのわ」を開かれます。
石黒さんのうつわのモチーフといえば、たくさんの花々や果実たち。
それらをモチーフにされている理由は、幼少期に過ごした自然豊かな秋田で、草花で遊んだ思い出が、今でも心に残っていることが大きいとおっしゃいます。
マーガレットや勿忘草、紫陽花や野ばら、ミモザ、野苺やリンゴの実といったモチーフは、私たちにも身近に触れることのできるものばかり。
石黒さんのうつわの世界に癒されたり、元気がもらえるのは、きっとどこか私たちの思い出にも通ずるものがあるからかもしれません。
「うつわを育てる」という言葉が好きとおっしゃる石黒さん。
それは、使い手が愛情を持ってうつわと向き合い、それが長く続いていくという思いまで込められていると感じるから。
作り手である石黒さん自身も、お届けする前に、うつわを育てていますとおっしゃいます。
石黒さんの作品は、小さなお花づくりから始まります。
それらを用いて様々なお花の型を作り、たくさんのお花を咲かせて、お花がうつわの中で一番良い表情になるようにと考えながら、一枚一枚丁寧に飾っていきます。
出来上がったものをまた型にして、お花が咲き誇るうつわをつくり、乾燥。素焼きをし、次はお花を削って形を整えたり、色をつけたり。
幾度となく細かい作業を繰り返し、一枚の作品が仕上がります。
華道の師範をお持ちでいらっしゃるという石黒さん。
うつわづくりの過程で度々行う、お花を綺麗に仕上げていく作業のことを「お花のお世話」とおっしゃいます。
「色々とある生活の中で、お花があると心が軽くなって、ほっとできると思い、そういう時間をお届けできたら、最高に嬉しい。
大切なあの人に。
また大切にしてほしいあなた自身に。
手にしてくださる方、そのまわりの方も含めてみんなが明るい気持ちになるように。」
温かなお人柄の石黒さんが、花束を贈り、そっと応援するように仕上げられた作品たち。
それらを手にした使い手の暮らしと心までも温かく包み込み、傍でいつまでも咲き続けてくれます。
食卓にお花を飾るように。
お気に入りのお花たちのうつわたちと笑顔溢れる時をお過ごしください。
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